CASE STUDY 49
PLACE

愛知

OVERVIEW

5Sとメタル。

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5Sとメタル。

製品とネジの保管

5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)。環境整備の優れた標語として広く知られるこの言葉は、日本のみならずグローバルにも広がっています。私たちもまた「5S活動」に注力し、工場や倉庫(梱包作業スペース・製品保管場所など)の環境整備に取り組んできました。とはいえ、日常的な業務に圧迫されつつあったこの活動も、コロナ禍を経て少し手が空いたタイミングで一気に強化。この数ヶ月で大きく進展させることができました。 これらは、単に環境整備にとどまらない効果を発揮しています。たとえば、異素材による電解腐蝕を防ぐために必要な、同素材による施工措置においても、5S活動による可視化や整理整頓がこれ以上ないほど効果を発揮することがわかっています。さらには、余計な部材発注が極端に減ったことで、異材混入というリスクを大幅に軽減でき、検査の時間短縮に繋がるなど目に見える効果が高まりました。

見える化の本質的効果

「見える化」と一口に言えればわかりやすいのですが、5Sを進める上でこの実現の難しさと同時に、この効果の巨大さを実感するに至っています。同時に、実現するためのプロセスには、社内にアイデアを創出する効果もあります。たとえば、部材の見える化をおこなったことで、当然まず探す時間を減らすことができます。次に、余計な部材を発注せずにすみ、社内に散財していた同部材の在庫がどのくらいあるのかがわかるようになりました。この効果を体験したスタッフは、次はこれ、次はこうしてみようと次々にアイデアを発出しています。 当たり前のことといえばそれまでですが、これはなかなか実現できなかった光景でした。現場の人間、営業支援の人間、財務、経営と、すべての人間たちが積極的に参加しやすい理由は、簡単でも気づかなかった部分で効果が生まれるのを目の当たりにできるからです。私たちはISOを取得して10年経ち、その間に同じようなことを知識として理解してきましたが、これから先は実践を持って具現化できる部分にこれたことに手応えを感じています。企業品質を常に高めていけるよう、努力し続けて参ります。