CASE STUDY 15
PLACE

東京都内

OVERVIEW

手すり&階段

研ぎ澄まされた空間のフレーム。

どこを切り取っても、モダンで美しい建築物にフレームとしてのメタルがハマるときには、そこに用いられる木材やコンクリートをはじめとする様々な異素材とのコラボレーションによって、製作した我々が見たこともないような存在感への昇華されます。本案件においても、仕上がりの建築物の存在感には圧倒されました。 手すりや回廊は、建物全体のフレームワークとしての役割も果たします。すると、そこに金属がもたらす機能は、高精度な直線、表面処理という当たり前のことであるが故に難易度の高いベーシックな作業です。これを工場で製作している時にイメージするのは本当に難易度が高く、意識的に様々な建築物を見ながらイメージを膨らますことが欠かせません。

窓枠に手すりに

ゆったりとした空間とソリッドなガラス面をしっかり縁取るフレームと手すり。この案件においては、とてつもなくシンプルな形状であるがゆえに求められる、先端的な取り組みを随所に盛り込んであります。もちろん、アイチ金属の接合部が見えない木工技術を応用した溶接作業がすべてに用いられており、単純な形状の美しい仕上がりを実現しています。 作業そのものも極めてシンプルですが、熟練の腕が必要です。高度な集中力を要するため、えてしてこうした作業はミスが生じやすくなります。アイチ金属に在籍する様々な熟練工の手と目が随所に生きているからこそ生まれる緊張感と安心感を、納品時にご提供できたと自負しています。

階段にもたらされた統一感

室内の階段も我々が手がけています。ここでは、建物全体に用いられた様々な技術と、何よりも同じ存在感を細部にまでもたらすことに腐心しています。不思議と外装に用いられた熟練の技術が、室内に用いられ木材と組み合わさることでフワッと柔らかな質感に変わっていきます。設計の妙を我々も感じる部分です。 全体的な塗装においても、溶射技術を用いた塗装仕上げによって、塗料の剥離と耐久性に徹底して向き合いました。マットでありながら平滑な箇所や、あえて質感を残す部分など、様々な指定を実現しています。