CASE STUDY 37
PLACE

愛知

OVERVIEW

技術事例

溶融亜鉛メッキと亜鉛溶射。

アイチ金属では社内で防蝕処理(亜鉛メッキ仕上げ)を行う技術確立に取り組み、さまざまな研究開発を行なっています。母材に鉄材を使用した外部で使用する門扉・サッシ・格子など繊細なデザインを用いられた製品には「溶射技術」を利用した亜鉛メッキ仕上げを行っています。 最大の効果は、熱によるストレスが製品に加わらない為、歪みや破損など事故が発生しない上、塗装の密着性が格段に増すことにあります。さらには、表面に独特なテクスチャが生まれることから、これを利用した加飾処理の展開が無限に広がるようになりました。しかし、我々がこの技術に辿り着いたきっかけには、ある事故があったのです。

溶融亜鉛メッキによる事故を経験

もともと我々が用いていたのは、溶融亜鉛メッキでした。これは、鍍金槽に製品をいれて処理するのですが、高温に溶けた亜鉛(約440℃~460℃)に浸漬させるため、熱による歪み事故が発生してしまったのです。どんな素材でもそうですが、歪みは手直しがとにかく難しくなります。特に、繊細な製品をであればなおさらです。 原因は、一部が縮み、一部が延伸してしまうためであり、それぞれは物質変容が起こるため元に戻せないのです。溶融亜鉛メッキによる防錆処理が鉄の錆を防ぐ素晴らしい技術であることは実証済みです。そこで調べ尽くして辿り着いたのが溶射技術だったのです。

溶融亜鉛メッキによる歪みを克服。

亜鉛メッキには、長い歴史があります。したがって、解決方法もすでに世の中にありました。しかし、我々のような分野がその手法を使用していることはほとんどないのが実情です。結果的に、溶射による亜鉛メッキ技術を導入したことにより、歪みの発生等の事故が激減しました。 これらの取り組みは、わたしたちにある意識を芽生えさせました。それは、我々の分野より圧倒的に広い社会の中には、歴史まで含めれば膨大な人類の叡智がある。わたしたちが行き詰まる時、ほとんど必ずと言っていいほど解決方法がすでにあり、それらは「特定の分野のもの」とされているため、まだ出会っていない。ということです。この事実が、わたしたちがR&Dを行い続けている拠り所にもなっています。