CASE STUDY 19
PLACE

愛知県名古屋市

OVERVIEW

建物全体

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空間をつなぐメタル。

空間が縦に増えていくときに、各部屋=空間を繋いでいく役割を果たすのは階段です。同時に、階段と同素材を部屋のフレームに用いることで、空間全体に統一感が出てきます。当案件は、それをメタルでつないでいくと言う設計意図があり、弊社に依頼がありました。 一階から三階までが吹き抜けとなっており、そこにスチールの階段がかけられています。このスチール素材を、2階の内向きの窓枠にすることで、一体感のある巨大な空間コンセプトが見えてきています。これだけの階段をスチールで作るとなると、当然重量もすごいものとなります。この建物全体が非常に高い強度の構造であることがこの部分だけからも見て取れます。

木とメタル

一方で、空間全体は木材をベースに暖かい雰囲気に満ちています。そこに窓面を印象的に配置することで、メタルとの印象をうまく作り出しています。そこに、我々の部材が採用されているため、素材感のコラボレーションが生み出す印象値は大変勉強になりました。窓面には、しっかりと黒のスチールが採用されていることで、安心感や信頼を感じるような強度の印象が生まれています。 この物件は、それぞれの階層ごとに明確な役割があり、そこに個別の部材での空間しきりが行われています。木、スチール、石といった素材に空間ごとの意図を託し、それが意匠として素晴らしい相性となることを再認識させられました。

メタルの魅力。

門扉から外部との空間を隔てる窓面部分にいたるまで、メタルが随所に用いられています。この住宅の外から見た姿はコンクリートづくりのモダンな建築となっています。内側から見上げたときにメタルの存在感があることで、重厚感だけでなく、全体のモダンさを引き立てるという設計意図が見事に具現化されています。 メタルには様々な素材があり、どれも適材適所がしっかりとハマってくると十重二十重にと魅力を発揮してくれます。我々は空間設計のプロではなく、そこには我々を選んでいただけるプロがいらっしゃいます。その方達が描く空間としての建物。そこに採用されたメタルに込められた意図。我々は常に、それを具現化しきれるアイデア、技術、発想を持った企業でいたいと思います。