CASE STUDY 24
PLACE

アイチ金属

OVERVIEW

技術事例

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木とガラスとメタル。

シンプルでありながら、素材の良さを生かしている好例とも言うべきケースです。色味も、ガラス、メタル、木材とそれぞれの役割が明瞭にわかる仕上がりです。適材適所と言い換えてもいいですね。手すりは人の手に馴染みやすい木材、階段全体のフレームと踏板は金属、そして、手すりとフレームをつなぎながら、転倒防止の防壁にもなる部分にガラス面。人の登り降りのシルエットが美しく表示されつつも、頑丈な機能性を実現しています。 アイチ金属ではこうした異素材の組み合わせ案件も数多いため、我々は金属を中心として様々な素材に触れ、パートナー企業と一緒に品質への追求を具現化してきました。たとえば、強度ひとつとってもガラスが鉄にあたればすぐに割れてしまいますし、ガラスは木を傷つけることもあります。言うまでもなく、取扱、工程プロセスにおいては十分な注意が必要です。

接合部分の仕上げ

階段はパーツの組み合わせなので、図面を理解した上で、どのように部材同士を傷つけずにパーツとして収めていくのか、そのための機構を考案するのかは我々の腕の見せ所です。もちろん、図面の指示が完璧なことの方が多いですが、日々素材に触れている我々だからこそ発見できるアイデアや構造もあります。我々はその意味ではよくご提案差し上げる法人ではないかと思います。同時に、我々はクライアントに恵まれており、裁量をいただけることが多々あります。 今回は、階段の下側部分も見える構造となっているため、すべての角度から見てしっかりとした収まりを作り上げることが重要です。踏板とフレームの接合部分は、踏板を載せる形とし、さらにぐらついたり滑り落ちたりすることのないように、がっちりと固定される構造を採用しています。裏からみても、踏板とフレーム部分の接合はシンプルかつシームレスな仕上りです。

設置施工が鍵

美しくすべてがあるべき場所に設置された階段は、この状態で組み立て仕上げられ、持ってきて設置されたわけではありません。現場において施工を行なっています。というのも当然図面寸法での製造を実現していますが、それでも現場側で住宅が組み上げられていくときに、躯体そのものに1mmや2mm、ときにはもっと大きなズレが出ることがあります。これはもちろん想定済みのことです。というのもどんなに完璧に大工さんたちが組み上げても、木材は変化しますし、何百何千と使われる部材が0.001mmずれていたとしても、合わせて1mmになることはざらにあるからです。 とはいえ、そこに階段をはめようとすると大きな誤差となります。特に金属は、素材精度がかなり高いため図面通りに仕上げた場合、現場の状況を判断して調整するのが最も効果的なのです。そこで、アイチ金属は現場における施工も重視しています。パーツを組み合わせることと、施工しながら微調整することで、安全安心な仕上がりとなり「納品」できるのです。しかしこの方法はときには、現場のスケジュールに負荷を与えることがあるため、現場監督とのよりスムーズなリレーション構築は我々の重要な課題でもあります。とはいえ、こちらも重要な住宅のツールであり、意匠の一部にもある階段に妥協は許されません。品質追求に終わりはないことを肝に銘じる部分でもあります。